東京にはほんとうに森が必要なのか?
東京で木を育てる意義はなにか?
木のうしろに「森と人」が見えますか?
とても意味のある問いかけですね。
東京に限らないんでしょうけど、地元材を使う意義として、
1)環境インフラ整備と木材資源の育成/利用を低コストで実現できる
(木材資源だけの観点から考えると採算割れしているためやまが荒れてしまう)
2)「産地証明」だけでなく、「伐採後の林地更新証明」が必要
(林齢構成をみても、国産材を使うだけでは意味がない。更新が重要。)
「伐採後の林地更新証明」が実現するといいですね。
海外ではじまったFSCなどの取り組みにも通じるものがありますが、ホームセンターなどの量販店で、FSCラベルが貼ってある安い集成材をみていると、なにか違うなっていつも感じています。
おそらく、自分の住んでいる地域のことを放置してFSCラベルを信じることへの矛盾がひとつ、もうひとるは、”木のうしろに「森と人」が見えますか?”という問いかけにも通じるものだと強く感じます。FSCが悪いという意味ではありませんよ。まずは、自分たちが生活している地元から、といいたいだけです。
基本情報のおさらい:
東京の森林面積 5.3万ha(東京都の面積の約3分の1強)
そのうち私有林 74%(約3/4)
スギヒノキの人工林 3万ha
東京都の水道水源林 2.1万ha
奥多摩町のほか、山梨県の丹波山村、小菅村、塩山市に都が所有/管理
その下流に、約4万haの私有林 管理不足の状態