土地は、40坪と控えめにしても2400万円(坪60万円と安めに見積もって)。手数料や税金などの諸経費でだいたい2500万円。
ということは、建築にかけられる費用はわずか1500万円。30坪の家を建てるとして、諸経費を考えると坪単価は50万円以下。これでは、坪30万円以下を謳い文句にしている格安ハウスメーカーにせざるを得ません。(ちなみに、日経ホームビルダーの記事によると、格安ハウスメーカーの実際の坪単価は40万円台後半のようです。)
土地が大きな問題。
土地さえ持っていれば、建築に2500万円ぐらいは楽にかけられるようになります。そこで気になったのが「借地権」。
昔の庶民は、「借地」をして家を建てている。ところが、最近はこの「借地」が全くといっていいほど出てこない。近所の大家さんに聞くと「借地はもうしない」と判を押したような返事。借地料はなかなか上げられない。実際固定資産税よりも安い借地料がまかりとおっている。土地を取られたようなもの。。。
今後の日本の住宅を考える場合、「借地」がひとつ大きな話題になってくるように思います。なにか土地持ちの人にもメリットのある形で「借地」が再び流通することを願っています。
かくいう私も、「借地」について、いろいろ模索しているところです。
あまりにも「借地を借りる側:が有利になりすぎてしまった結果、あとに続く庶民が借地できないという状況になってしまっています。「借地の復活」は、内需拡大にとてもいい政策になると思います。
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