林齢構成.gifスギ、ヒノキのこの林齢構成に危機感を覚えます。

国産材をただ使えばいいってもんじゃないのです。現時点ではこれから伐期を迎える50年生の林が多いのですが、そのあとは激減。持続可能性を思うなら、伝統的な大工の技を持続していくことが大切。これから迎えるピークをすべて伐ってしまったら、”真っ当な木造住宅”ができなくなってしまう。もっともっと丁寧に今ある木材資源を使って、再造林をしないと...

スギ、ヒノキの無垢材の家造りをお願いいたします。無垢材の材料の欠点のほとんどは「材」の欠点ではありません。よい職人によい仕事を!!

最近の記事

2009年12月13日

自動製材機の威力

山大製材.jpg

自動製材機のある製材工場に行って来ました。
皮を剥かれた原木だけでも山のようにあります。

これをたった一台の自動製材機で、次から次へと挽いていきます。

従来は、
1)丸太を背板と角材へ(ツインバンド)
2)背板をチップ用材と耳付き板へ(バンドソー)
3)耳付き板を板ものへ(ダブルエジャー)
4)各工程ででた端材をチップへ(チッパー)
であったらしい。

でもここではこの4つの機械を1台のマシンでやってる!!
まあ、確かに特殊な材用にもう一台普通の製材機はありましたけど。。。

あとは130度の高温乾燥機にかけて、プレイナーで仕上げるだけだそうです。
なんともはや、これはこれであっぱれです。

社長さんは、設備投資が厳しく、なかなか黒字にならないとぼやいておられましたが、、、

以下、覚え書き。
原木は24cm以上のものだけ。
原木には、A材、B材、C材があり。
A材→製材工場へ
B材→合板工場などへ
C材→チップとして製紙工場へ
というのが、メインなのだそうです。

いつもと別世界な光景に少しビックリしました。
posted by ひだまりミュゼ at 22:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろないえ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月08日

集成材の断面

集成材の断面.jpg
集成材は反らなくて均一。
それゆえに、どれを選んでも同じ。
大工が一本一本最適な場所を選んで”番付”するような技量もいらない。

それはそれでいいのだ。
これまでは材にならなかったような材も活用できるでしょうしね。

でもほんとうに均一なのか?
この断面を見ただけでも、集成材も一本一本(一本というのかな?笑)見事に違う。

この材に、ホゾ(穴)を欠くときは、接着面をみながらのほうがいいですね。
う〜ん、艶がないな。。。と煙にまく。。。
ラベル:集成材
posted by ひだまりミュゼ at 14:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろないえ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月04日

築30年の木造住宅

日野市内の築30年ぐらいの木造住宅をみせていただきました。

テーマは、
構造的に大丈夫か? リノベーションできるかどうか?

まず床下。
30年前で、しかも分譲住宅地内でしたので、予想どおりですが「米ツガ」でした。幸い、丘陵地で「地勢」がよく、土台や大引など木材には特に問題がありませんでした。

大事なのは「地勢」なのだということを再確認。

ですが、残念なことに基礎はちょっと残念。
次に小屋裏、ここも米ツガ。現時点で特に問題はありませんでした。

これまで、スギやヒノキの良い無垢材をみてきてしまった感覚から、ほぼこのまま住むのならばこれもまたよし(リフォーム100万円以下)、ですが、米ツガ材の家を何百万もかけてリノベーションする気にはどうしてもなれません。

「良い材」とは多分に感覚的なものなのでしょう。でもこの人の持つ「感覚」が、住まいで一番大切なものなのです。「なにか違和感がある」というところは大切にしましょう。
posted by ひだまりミュゼ at 21:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろないえ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月07日

12年目の床フローリング(合板)

セキスイ床1.jpg

同じく12年目の合板の床フローリング。
表面に1mm以下の天然のナラ材が接着されているタイプです。

よく無垢材はキズがつきやすいのではないか?
といわれますが、合板フローリングでも同じようにへこみキズがたくさん付いています。

表面が欠けた場合は、このようになります。

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posted by ひだまりミュゼ at 17:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろないえ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月04日

12年目のシート貼り窓枠

セキスイ塩ビシート貼り.jpg
先日、中古住宅をみせていただく機会がありました。
大手住宅メーカーの家(軽量鉄骨造)の窓枠です。

窓枠に白木調の塩ビシートが貼ってありますが、紫外線等で色が褪せ、しわが寄ってしまっています。それでも、このまま使うということで、新しい住い手さんは納得されていました。そう、長く使うべきです。

無垢材ならば、洗いなど、いろいろな方法でメンテナンスができますが、新建材は基本的には取り替えるしかありません。

それでも、小屋裏をのぞくと、軽量鉄骨構造はピンピンしていました。
まだまだ20年30年と使えます。
鉄ならば、最終的にリサイクルできますし。

内装に関しても、そのまま使うもよし。
東京の木やしっくいなどでリノベーションするもよし。

なんだかとてもいい一日でした。

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posted by ひだまりミュゼ at 19:18| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろないえ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする