いまやマニアックなイメージすら漂いますが、「雇い(やとい)のシャチ」です。
しかも四方差し。
自分の現場ではないので部分写真です。
どうなっているかわかりますか?
通し柱に四方から梁がささります。
このような場合は、ボルトで両側から引きつけることが最近では一般的です。簡単だから…
雇いの場合は、堅木の板で梁と梁を引き寄せます。「木寄せ」の技のひとつ。
木が時間があって収縮すればするほど、引き寄せ力が強くなるということ。
ボルトや金物の場合は緩む方向にしか向かいませんから、「木寄せ」の技術はすばらしい!!
ボルトでも、オープン(あらわし)にしておけば、緩んだ時に締め直すことができます。
四方差しなどは、できるだけあらわしにして、木の良さを味わえるような工夫をすることが多いのですが、メンテナンスの意味も持たせて計画しています。
ラベル:構造