林齢構成.gifスギ、ヒノキのこの林齢構成に危機感を覚えます。

国産材をただ使えばいいってもんじゃないのです。現時点ではこれから伐期を迎える50年生の林が多いのですが、そのあとは激減。持続可能性を思うなら、伝統的な大工の技を持続していくことが大切。これから迎えるピークをすべて伐ってしまったら、”真っ当な木造住宅”ができなくなってしまう。もっともっと丁寧に今ある木材資源を使って、再造林をしないと...

スギ、ヒノキの無垢材の家造りをお願いいたします。無垢材の材料の欠点のほとんどは「材」の欠点ではありません。よい職人によい仕事を!!

最近の記事

2010年11月25日

雇いシャチ〜四方差し

雇い四方しゃち.jpg
いまやマニアックなイメージすら漂いますが、「雇い(やとい)のシャチ」です。
しかも四方差し。
自分の現場ではないので部分写真です。

どうなっているかわかりますか?

通し柱に四方から梁がささります。
このような場合は、ボルトで両側から引きつけることが最近では一般的です。簡単だから…

雇いの場合は、堅木の板で梁と梁を引き寄せます。「木寄せ」の技のひとつ。
木が時間があって収縮すればするほど、引き寄せ力が強くなるということ。

ボルトや金物の場合は緩む方向にしか向かいませんから、「木寄せ」の技術はすばらしい!!

ボルトでも、オープン(あらわし)にしておけば、緩んだ時に締め直すことができます。
四方差しなどは、できるだけあらわしにして、木の良さを味わえるような工夫をすることが多いのですが、メンテナンスの意味も持たせて計画しています。



ラベル:構造
posted by ひだまりミュゼ at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月14日

8寸の破風板はいい感じ

破風8寸と瓦.jpg

母屋が4寸6寸。
破風板が8寸のヒノキ。

和瓦にも調和してちょうどいい感じ。
伝統的な素材を使いながらも、現代風にスッキリした感じ。

下屋の和瓦もきれいにみえるし、
今回もざっくりイメージどおり♪

伝統的な工法はシンプルな構成が似合います。
ラベル:破風 屋根
posted by ひだまりミュゼ at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月25日

桑の引き手

桑の引手.jpg
スギ無垢の建具に「桑の引手」。

最初のうちは黄色みがあって少しなじんでいませんが、時とともに茶色っぽくなり、最終的には濃い茶色になります。

引手の定番ですね。
ラベル:建具
posted by ひだまりミュゼ at 17:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月25日

檜と本聚落

本聚落と檜.jpg

写真ではなかなかわかりにくいけど、雰囲気だけでも。

いいものを見ておくことは重要です。
わかっていて仕様を下げるのと、知らないで仕様を替えるのは大違い。
ラベル:左官
posted by ひだまりミュゼ at 15:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

天井板の手板

手板.jpg
なんと、和室の天井板でつくったという「手板」です。
反るから「枠」をつけたって、こんな高級な?手板みたことない。

手板は、大工が板一枚にいろいろな図面の情報を書き込んだもの。

先の番付も、手板とにらめっこしながら振っていきます。
共同作業になる刻みもこの手板があったればこそ。

手板なしの「木の家」なんてありえません。
「木でできた家」と「木の家」はまるで違います。

「回転寿し(さしみごはん)」と「寿司職人の寿司」の違いと同じ。
値段は高いけど、めっちゃ旨いし長持ち。うふふ♪
posted by ひだまりミュゼ at 19:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

尺杖

尺杖.jpg
尺杖(しゃくづえ)です。
大工の手作りです。

表に、1尺から12尺まで。

◆ 1尺ごとに

◆ ◆ 3尺ごとに 

◆  6尺(1間)ごとに


右サイドは、1階の高さ寸法が書いてあります。
 2階床梁の天端(今回はレベルが2つある)、丸桁、和室、、、

左サイドは、2階の高さ寸法が書いてあります。
 棟木、各通りの母屋の天端、貫の位置、、、

これ一本にいろいろな情報が詰まっています。

高さ方向のモジュールは基本的には自由です。
このあたりはハウスメーカーではなかなか対応できないところ。

一家に一本ですね♪

なお、作り方や「書体」は棟梁によっていろいろです。
posted by ひだまりミュゼ at 22:01| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月28日

番付の風景

番付.jpg

この光景をみているだけで幸せ〜♪

きれいなヒノキの柱。
棟梁が一本一本にこれから「番付」(使う場所を決めること)をしていきます。

理性や知性ではなく、感性や野性の世界ですね。

ボクが信用しているのは”数字”ではありません。
”数字”ではなくて”人”を信用しています。
posted by ひだまりミュゼ at 15:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

桁丸太

桁丸太.jpg
玄関前の土庇の”桁丸太”、うつくしい。

ちょうどいい太さの丸太材。
長くて引き締まった材はなかなかないです。

棟梁の話しによると、この材でも少しだけねじれてるそうです。
「生きた材」をそのまま活かすには大工の技が不可欠。

こういう材はむろんそのまま活かしたい。
林業やる人の心意気が伝わってきます。
ラベル:構造 桁丸太
posted by ひだまりミュゼ at 21:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

左官

左官工法の実際とテクステュアの表現
日本左官業組合連合会ホームページより

見てるだけでもなかなか楽しいです。
左官も大好き!!
ラベル:左官 漆喰 土壁
posted by ひだまりミュゼ at 18:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

破風板と広小舞

破風板、広小舞.jpg
長い破風板(切妻屋根の妻側につく板材)の継ぎ手。
細長い”蟻”でつくられています。
棟部分は軒先より約1寸ほど巾を広げてくれてあり、できあがりが楽しみです。
ていねいな仕事に感激。

こういった細かい指示は図面には描きません。わざと。。。

その横にある長方形断面の材が広小舞(野地板の端部を抑える板材)。
ん? ずいぶん分厚いな。
今回の野地板は、1寸(約30mm)もあるんだった。
屋根屋さんが、野地板が下地だねと笑っておられました。

スギの1寸厚の板材を触っていたら、野地板にこの厚みは理にかなっていると感じる。いちばん暑くなる屋根の野地板。この厚みがあれば、断熱効果も大きい。野地板は屋根全面に貼るし。

合板の野地板だったら30mmは重すぎてまず無理でしょう。
板材だからできることって、まだまだあるように思う。
posted by ひだまりミュゼ at 16:58| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

建前〜貫.jpg
先週の土曜日の建前風景。

「貫」です。

屋根構造として、室内に「あらわし」にするので、化粧材でもあります。
とてもいい材!!

貫の噛み合い部の仕事もとても丁寧です。
posted by ひだまりミュゼ at 16:45| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

込み栓

込み栓カシとナラ.jpg
込み栓です。
通常はナラ材が多いようですが、ごくまれに折れることがあるようです。
でも、込み栓が破断するのは、悪いことではないです。破断後は、ホゾと土台の間に食い込んで楔のような働きをするので粘り強い。しかも、修復も比較的軽微な工事ですむ。

今回は「カシ」を使うとのこと。
写真、左がカシ、右がナラ。

込み栓は、真っ当な木造住宅の要ともいえる重要な要素です。
これがあれば、かなりの金物を省くことができる。

いい大工が作った込み栓は、下手な金物よりもはるかにいいです。

しかし、十把一からげの法令では、「込み栓」ずいぶんとランクの低い扱いを受けています。おそらく、金物と違い大工や使用材によって巾が大きいため、低ランクに無理矢理あわせられてしまっているからでしょう。

もっと評価方法を考えなくては、いい技が残りませんね!!
長持ちする木造住宅も。
posted by ひだまりミュゼ at 23:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月28日

大工棟梁さんたちと話していて思ったこと

結局時代が変わっただけなのだということをつくづく感じた。棟梁たちはほとんど変わっていない。

施主の年収が少なくなって、これからの人はコストを意識せざるを得なくなる。将来も不安定。そういう時代になるといくら初期投資を多少増やしてでも長持ちする構造のしっかりした腐りにくい地場の無垢の木がいいとわかっていても、先だつものの重みを考慮せざるを得なくなる。

将来がわからないなかで、数千万円の借金を背負う訳にはいかない。

低予算でいい家を造る方法を具体的に考えていかないといけない。節があっても腐りにくいくて長持ちする構造のしっかりした家。

そのための最低限の仕様。その人の格というのは、資金力で決まる訳ではない。最低限の仕様が、格を決める訳ではないのだから、むしろそこにこそ設計が施主と棟梁の間でめんどうをみる意味があるんじゃないのかとつくづくそう思う。

それは、いつもの作品を売る有名な設計者では無理なのかもしれない。人はそれぞれ違うからその人の良さをいかに引き出すかにかかってくる。

設計者の紹介にこれをまとめなおして出したい。
posted by ひだまりミュゼ at 23:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月20日

つやつやの木肌

つやつやの木肌.jpg
大工棟梁のインタビューで、千葉県白井市に行ってきました。
奥多摩産の「旬伐」の木肌はつやつや。

木の良さを改めて実感。

人工乾燥のカスカスの木がかわいそうです。
含水率よりも、含油率のほうが重要だと思います。
ツヤツヤもそうですが、「長持ち」という観点からも。

油分を無理に抜いてしまった材は腐りやすくなる。
初期性能ばかりが宣伝されてますが、長持ちすることのほうが重要です。

posted by ひだまりミュゼ at 18:22| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月16日

槍鉋(やりがんな、やりかんな)

柱やりがんな.jpg
「やりがんな」で仕上げた柱。
なんともいえないやわらかさです。

竣工直前のお寺の本堂を見せていただきました。
鎌倉時代以前の造り様はすばらしいです。鎌倉さんのあとはもう最近の工法なんだそうです。なんとも時の流れが大きい世界です。

床柱だけでも「やりがんな」やってみたくなってきました(笑)。

やりがんな体験記はこちら
posted by ひだまりミュゼ at 22:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月20日

棟梁とつくる家

昨日は、二俣尾(青梅線)のA棟梁の取材に同行。
さらに、夜は日の出町で木材や住宅に関する情報交換。

棟梁がいった。
「昔の家は、解体すればそのまま別の場所でまた組むことができた。」
設計のSさんがいった。
「結局、長い時間かけてつくられた大工棟梁の知恵がいちばんいい。」
「デザインや個性的な家が、すまいの寿命を短くした。」
「和室など、ほんとうにいいところはボクのデザインじゃない。」
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posted by ひだまりミュゼ at 11:31| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月17日

これでも下地板...

荒床.jpg
2階の床の下地板です。一枚一枚、貼っていきます。
このままでもいいぐらいの美しさです(笑)。
こういうところに「手間」をかける意味、わかりますか?
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ラベル:内装
posted by ひだまりミュゼ at 20:40| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月09日

しゃち栓

しゃち栓.jpg
大きな「大黒柱」を貫通する「大きな梁」。
この継ぎ手(梁をつなぐ)の正式名は「竿車知継ぎ(さおしゃちつぎ)」。

ハの字型に込み栓(しゃち栓)を打ち込んで、「木寄せ(きよせ)」をしています。
金物を使わない伝統的な継ぎ手。
金物を使う最近の工法ではそもそも「木」が寄りませんね...

強度に乾燥させていない柱や梁は、「油分」が残っていてツヤツヤしています。

最近の木材は、含水率を無理矢理落としているのでパサパサで色白で元気なくてかわいそう。含水率だけでなく、含油率も調べなくては片手落ちですな。材の表情を実際にみれば、だれでもわかりますけどね。


ラベル:構造
posted by ひだまりミュゼ at 12:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

スギ床板、築3年目

スギ板3年目.jpg
東京の木で家を造る会の3年目点検に同行。
2階リビングのスギ床板(無垢30mm)の表情です。
ヒノキと異なり、やや油分が少ない感じもしますが、かなり艶(ツヤ)がでてきています。5年もすれば、さらに艶が出てくるものと思われます。

先日伺った、マンションリフォームのお宅のヒノキの5年目の床は、つやつやで少し飴色になっていてとてもいい感じでした。またぜひ訪問したいですね♪
ラベル:内装
posted by ひだまりミュゼ at 22:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月28日

筋交い端部金物

筋交い金物止め.jpg
いろいろな止め方があります。
金物を補助的に使う方法もあります。
ラベル:金物 構造
posted by ひだまりミュゼ at 17:56| Comment(0) | 棟梁とつくる家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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